五月に入り、季節の変わり目の不安定なお天気が続いていますね。浴衣で過ごしたいような真夏日もあれば、羽織が必要な肌寒い日も…。
背中の厚みはちょうどお太鼓くらい、半幅帯からのぞく飾り帯のヒラヒラが蝶々のようなので仮に「揚羽太鼓」と命名しました。
一欅庵さんでの着付け教室でお世話になっております、アンティーク着物と小さなアートのお店・十三夜さんのオリジナル帯です。パタパタのボリューム出しに使う方法が紹介されていますが、今回の帯結びは志古貴帯の程よい長さと華やかさを活かしつつ、大人っぽい着こなしを演出できるよう考えました。他に大判ストールや薄手の兵児帯なども使えます。
浴衣や夏着物にも◎
①手先を肩幅を目安に取って二巻きし、手先を下にして一結びする。(手先の長さは帯の全長や仕上がりの好みによって調節する)
②手先を使って文庫の羽根を作る
③タレで一巻きし、文庫結びにする。タレはしっかり引き抜いて肩に預けておく
④飾り帯を帯揚げのように背中から回し、文庫の上でひと結びする
⑤飾り帯を蝶結びにする。緩みなくしっかりと結ぶのがポイント。輪の部分はそのまま使うので好みの長さに整える
⑥余った端の部分をリボン返しの要領で結び目の下から通す
⑦通した端は全て引き抜かず、好みの大きさに輪を残して、余った部分を被せる
⑧反対側も同じようにして形を整える
⑨預けていたタレを下ろす
⑩胴に巻いた帯の下からタレ先を通す。飾り帯を包むようなイメージで巻く
⑪帯が短い場合は一周、タレが余っている場合は二周させ、長さと幅を整えて最後は上から被せる
⑫リボンを適宜開き、好みのボリュームに整えて後ろに回す
飾り帯部分の羽根の開き方はお好みで。
蝶々風にも。コンパクトにも。リボンの返し方も一通りではないので色々試してみてください。
子供兵児帯で代用するとこんな感じです。大人用の兵児帯なら薄手のものを、子供用なら長めでハリのある生地を選ぶときれいに結べます。
揚羽太鼓は六月開催の一欅庵さんでの着付け教室で練習します。好みの形の作り方なども詳しく解説しますのでぜひご参加ください!
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